高千穂周辺の神楽写真ギャラリー「桑野内神楽」(2007年度=2008年1月12日〜13日)


五ヶ瀬町 桑野内神楽 平成20年1月12日〜13日 於:下組(8区)生活改善センター

No. 演目 人数 内容 JPG
役割発表 全員 15:00頃。神庭作りが一段落し、ほしゃどん達が集合し、神迎えの打ち合わせ。後、一旦衣装を取りに帰宅される。
着替え 全員 15:30頃、衣装を取ってきて着替え。
神迎え 全員 16:00頃、徒歩で公民館から神社へ移動。祝詞奏上。神輿に御神体を乗せる。
道行き 全員 桑野内小学校前の横断歩道と公民館入り口の坂で「錬る(舞ながら歩く)」。外注連を3周して、神庭へ舞い込む。


みこや下ろし 太鼓の小口・がた・笛・鉦の4人 「みこやほめ」にあたるものと思われる。太鼓の小口が神楽歌を歌う。
「注連引けばここも高天原よなり集まり給え萬世の神。
今日の氏のご祈祷さおしかの遊べばここも神の御座船。榊とは何時の時日に植初めて天岩戸の口と定めん。」
夕食 全員 16:40頃。お客さんにも「うどん・とうきびご飯・漬け物・柚子味噌・焼酎・お茶」などが振る舞われていた。
お祓い 全員 18:06。
彦舞 1(ただし別の4人が座った状態) 18:17。一斗枡に猿田彦命が上がり、八方割を行う。しかも、榊が2つあり二刀流。思わず、猪掛祭を思い出してしまった。そこそこで独特な風習が残っているのが、神楽の魅力である。
太殿 18:27。毛笠・右扇子・左鈴。
最初、「閉じ扇の手」。唱教の後、「開き扇の手」。





神降ろし 18:48。烏帽子・右鈴・左扇子と榊・麻の素襖。最初、「榊の手」次いで「閉じ扇の手」。唱教の後、「開き扇の手」。



御神酒上げ 神降ろし終了後、御神酒上げ。
神事 全員 19:22。見学者も一般代表の人に合わせて「2礼2拍手1礼」をして下さいと説明があります。
鎮守 19:40。毛笠・右鈴・左扇子・麻素襖。最初、「閉じ扇の手」。後、「開き扇の手」。





杉登り(前半) 20:00。毛笠・右鈴・左扇子・麻素襖・腰幣。閉扇の手。

入鬼神 20:17。面・毛笠・千早・荒神杖・腰幣・扇子。
杉登り(後半) 20:27。開扇で舞上げ。
地固め 20:38。毛笠・右鈴・左榊・麻素襖・腰襷。
御花の手。素襖の手。襷の手。結印の手。剣の手。














地固の跡言葉 4+1 「東方に うふけん こくけん ぢいけん ふうずに 東方ちらに天こくふ 八万一千そくおんじ 南上一天なむいち 東方に きんぎんたらしの おんそはか おんそはか
南方に 西方に 北方に 中王に そんぐうたらしの おんそはか おんそはか。
 東方にくるくる 志やからふう 南方にくるくる志やからほふー 西方にくるくる 志やからふう 北方にくるくる 志やからほふー。
 東方に志んぐ志んぐだらりきょふ。南方に志んぐ志んぐだらりきょふ。西方に志んぐ志んぐだらりきょふ。北方に志んぐ志んぐだらりきょふ。
 此の御所にけんや有るというも、けんもなし。万有ると言うもけんはなし。けん有るか万有るか しよじかむ 言うもなし。
天には天道しやからほふ 川には水神志やからほふ 海には海龍志やからほふ 山には山神志やからほふ。
東方で 南方で 西方で 北方で 中王で 此の御所の地のふかき所は五万五千五百五十五かうの低までも 日天のふうを以ってなかねの地と成りて固めたよー固めたよー。」
※12年前は行われていなかったが、佐藤じつおさんが書かれたものを持ってあり、10年前に復活されたそうである。
室野神楽保存会の参拝 21:25。室野神楽保存会の皆さんが到着し、参拝。
幣神添 21:28。宝冠・鉢巻・腰幣・素襖・右鈴・左扇子。
閉扇の手。開扇の手。素襖の手。御幣の手。舞上げ。








本花 22:00。毛笠・右鈴・左榊。
御花の手。唱教。盆の手。





番外 室野神楽保存会の地固め 室野神楽保存会の奉納神楽。






番外 神降ろし 桑野内神楽保存会佐藤じつおさんと息子さん、お孫さん2人兄弟とひ孫さん(赤ちゃん)の5人で登場。赤ちゃんも泣かずにカメラ目線なのが将来楽しみ。
弓正護




夜食 全員 0:05。おにぎりと煮染めなど配られる
10 御柴 2+1 0:51。柴に乗って外注連前から神庭は入場。舞った後、神主と問答。舞上げ。






11 住吉 1:28。





12 四人武智




13 岩潜り 引き出し1人+舞人4人







14 七貴神 本年は親1人と子神5人だった。 3:27。親神、一方、二方、二本武智、師匠さん87才、杵舞、杵舞が酒瓶を持ってついでまわる。








15 五穀 4:15。

16 御神体 4:36。最後にもちまきがある。


17 山森 引き出し1人+鏡がついた榊・鉄砲・弓・太刀の4人+シシ2+山の神(女神)1 5:01。

18 太刀神添


19 伊勢 6:06。
20 手力雄 6:20。

21 柴引 榊に根がついている所がリアルっぽい。



22 鈿女 6:47。
23 戸取り 6:57。岩戸は2枚。岩戸が開くと電気がついて明るくなるようなセットが作られている。


24 舞開き 7:08。

25 大神 7:26。
26 注連引き(前半)
27 注連口
注連引き(後半)
28 雲下ろし 1+4 雲の4隅の紙製の八つ注連を布に付け替えてから舞う。
挨拶 全員
省略 八鉢 平成20年1月12〜13日は省略された。
省略 袖花 平成20年1月12〜13日は省略された。
省略 二人武智 平成20年1月12〜13日は省略された。四人武智は行ったので、省略されたものを仮に全部行うと34番になってしまう。
省略 沖逢 平成20年1月12〜13日は省略された。
省略 地割 平成20年1月12〜13日は省略された。
省略 日の前 平成20年1月12〜13日は省略された。炭付け(へぐろ塗り)があるらしい。

※桑野内神楽は、毎年1月第2土日行われます。およその日にちが決まっていますが、変更される場合もありますので、あらかじめ日程を確認してください。
※桑野内神楽は、押方二上(おしかたふたがみ)系神楽に分類されています。二上神楽と芝原神楽と同じ系統です。えりもののデザインや七貴神の内容など類似点が多いですが、相違点もあります。@三人舞が無いので、「神降ろし」と「大神」が四人舞になっている。A「山森」の大山祇命が女面を使っている。B地固めの最後に「しゃからほう」を行う(12年前の平成6年は行っていなかったが、10年前から復活したそうである。)。C宝渡しの儀式を行っていない。などです。
※これらの観察事項も神楽は生き物みたいなものなので復活したり無くなったりするところも有るかも知れません。昔の伝統は守っていただきたいのが基本ですが、変化も謙虚に受け止め観察させていただきたいと思っています。
※桑野内神楽の「えりもの」の掛け方は書かれたものがある。
 但し、磁石の方角で飾られるので、神前は北になっている。
※今年は雲の掛け方が、間違っていた。「水金土火木」のはずが、「水火土金木」となっていた。単なる掛け間違いと思われる。
※桑野内神楽保存会は、九州国立博物館で神楽公演を行ったことがあり、神楽が伸びて閉館時間を遅らせたことがあるそうだ。
※本年は、33番の中で28番が奉納されました。


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