高千穂写真ギャラリー「高千穂の夜神楽」（河内神楽）２００６年度

河内神楽　平成19（2007）年１月13日～14日　於：西　冨髙國義氏宅

No.	演目	人数	内容	命付	JPG
	宮で神事		１６時３０分頃、熊野鳴滝神社で、後藤衛吉師匠の「一番太鼓・二番太鼓・三番太鼓」の演奏の後、御神体（神鏡と隠居面）を神輿にのせて、奉仕者は御祓いを受ける。
	道行き（みちゆき）		熊野鳴滝神社からこの年は自動車で移動し、神楽宿の近くから１００ｍほど道行きをしました。
	舞入（まいいれ）		１７時２０分頃、外注連は回れる構造ではないので、そのまま宿に舞い込む。
１	彦舞（ひこまい）	１	１７時４０分頃。猿田彦命が天孫降臨のおのころ島に見立てた桝に乗って四方割りを行う。※河内地区では東西南北の順番である。	猿田彦命（さるたひこのみこと）
２	神降（かみおろし）	３	１８時頃。神庭を清めて神を勧請する舞。鎮守・神颪・杉登の３番を「式３番」と言う。日神楽（昼に舞われる短い神楽）では必ず舞われる。	神漏岐命（かむろぎのみこと）【天神】・忍穂耳命（おしほみのみこと）【地神】・中筒男命（なかつつおのみこと）【海神】
３	鎮守（ちんじゅ）	４	神が社に降臨し鎮まり給うことを表現した舞。普通２人舞いであるが、この年は小学生５年生と６年生の４人で舞った。	４人鎮守の命付は、不明。
４	杉登（すぎのぼり）	２＋１	神が神殿に杉を伝わって降臨してくる神楽。途中で入鬼神が入る。尻付きあり。	椎根津彦命（しいねつひこのみこと）・菟狭津彦命（うさつひこのみこと）・入鬼神は武御雷命（たけみかづちのみこと）※平成１８年度は入鬼神は素戔鳴命（すさのうのみこと）とのアナウンスがあった。
	式典		式３番終了の神事と食事
５	武智神添（ぶちかんぜ）	４	戦いの準備の舞。小学５年生６年生の男女児童が４人３セットで舞った。最後に「総合的な学習」で取り組んで練習したとの挨拶があった。	４人武智神添の命付けは不明。
６	地固（じがため）	４	国作りや田作りのために土地を堅固にする舞。最後に宝渡しがある。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）・事代主命（ことしろぬしのみこと）・太玉命（ふとたまのみこと）・五十猛命（いそたけるのみこと）
７	住吉（すみよし）	４	河内地区では、火伏の神楽といわれている。
８	岩潜（いわくぐり）	４	岩間を走る激流の意で、太刀をくぐる舞。帯は安産祈願。ちなみに戦時中までは真剣を使っていたそうであるが、戦後からは模造刀になったそうである。	武御雷命（たかみかづちのみこと）・手置帆負命（たおきほひのみこと）・天目一筒命（あめのまひとつつのみこと）・天穂日命（あめのほひのみこと）
９	山森の口（やまもりのくち）	１＋７	河内地区は外から舞いこむ。幣挿し・太刀２・弓・山ノ神・女神・シシとシシ追いの勢子（道化荒神）。 ※外注連から神庭の中心にかけて観客席の人は道を空けてください。
１０	山森（やまもり）	３＋１	河内地区は幣挿し・弓・山ノ神・シシの舞。
１１	本花（ほんはな）	４	おめでたいご披露の祝いの舞。	天鈿女命（あめのうずめのみこと）・石凝姥命（いしこりどめのみこと）・■（＝木＋爪）津姫命（つまづひめのみこと）・木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）
１２	弓正護（ゆみしょうご）	２	弓の神威をもって悪魔を祓う神楽。最後に宝渡しの儀式がある。	月夜見命（つくよみのみこと）・天日鷲命（あめのひわしのみこと）
１３	太刀神添（たちかんぜ）	２だが本年は４	武御雷神の戦いの舞。田原小学校５～６年生４人。	４人の太刀神添の命付けは不明。
１４	御神体（ごしんたい）	２	１時５０分頃。イザナギ・イザナミ２神の国産みの舞。酒こしの舞とも言われる。今年は本物のコーラをガブガブ飲んであった。最後にせんぐ撒き有り。餅飛来注意。	伊邪那岐命（いざなぎのみこと）・伊邪那美命（いざなみのみこと）
１５	大神（だいじん）	３	荒神の神威を大幣として表し、麻緒の力によって魔祓をして福を招来する祓いの力のこもった願神楽。最後に３度の拝みを５方（東・南・西・北・中央）行い、家主が白米を蒔く。	矢房八郎拝鷹天神（やぶさのはちろうはいたかてんじん）・道反命（みちのたんのみこと）・伊勢津彦（いせつひこ）
１６	五穀（ごこく）	５	五穀（米・稗・粟・豆・玉蜀黍）豊饒を祈る神楽。本年度は最初に御神酒上げの儀式があった。	倉稲魂命（うかのみたまのみこと）・大田命（おおたのみこと）・大宮売命（おおみやめのみこと）・保食神（うけのちのかみ）・大己貴命（おおなむちのみこと）
１７	沖逢（おきえ）	４	海原より来る神を招ずる舞。	天村雲命（あめのむらくものみこと）・思兼神（おもいかねのかみ）・事代主神（ことしろぬしのかみ）・天穂日命（あめのほひのみこと）
１８	地割（じわり）	５	竈から舞い出す。幣挿し・太刀２・弓１・荒神の５名。今年は、せこ（道化荒神）が乱入し、荒神が怒り、問答をして仲直りするというアナウンスがあった。
	岩戸かかりの御神酒		岩戸開きが始まる前の御神酒上げ。
１９	柴引（しばひき）	１	５時２５分頃。天香具山の榊を根ごと抜いて、岩戸の前に飾る舞。	※平成１８年度の河内地区では「柴引きの、げん太夫」とアナウンスがあった。
２０	伊勢（いせ）	１	岩戸開きを迎える祓いの舞。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）
２１	手力男命（たぢからおのみこと）	１	天照大神が天岩戸に隠れているところを探り、天岩戸を開くために思案する舞。	手力男命（たぢからおのみこと）
２２	鈿女（うずめ）	１	天鈿女命が、天岩戸の前で調子面白く舞った舞。御幣は岩戸幣の横冠を使っていた。	天鈿女命（あめのうずめのみこと）
２３	戸取（ととり）	１	手力雄命が天岩戸を開き、岩戸を投げる舞。河内地区では、投げる場所は、「信濃の国戸隠嶽」と「日向の国小戸の檍ヶ原」と言っていた。	手力雄命（たぢからおのみこと）。河内地区では、戸隠しのさん太夫（とがくしのさんだゆう）とも呼ばれる。
２４	舞開（まいぎらき）	１	天岩戸が開いた喜びの舞。	手力雄命（たぢからおのみこと）。	↑月に兎の絵がある。
２５	繰下（くりおろし）	４	内注連で舞う。入鬼神。三田井地区の繰下しと注連口が合体した形。	天児屋根命（あめのこやねのみこと）・天村雲命（あめのむらくものみこと）・天日鷲命（あめのひわしのみこと）・天帆負命（あめのほおいのみこと）。入鬼神
	神事		終了時間は８時１０分頃でした。

※河内神楽は、毎年新暦１月第一土日前後に行われます。
※建物の中でありますが、戸を開けたままのため、一晩中見るということは、寒さとの戦いです。防寒具を忘れずに。
※三脚は端か後ろのみ可。
※平成１8年度は３３番のうち２５番が舞われました。（繰り下ろしに注連口が合体しているので、２６番になるが、めくりには注連口は無く、山森の口がある。）
※平成１8年度も磁石の方位に五行が配されていて、神前は北で金、観客からみて右に外注連があり東で木、観客側が南で火、観客から見て左が西で土が配されていました。太鼓は、楽屋が観客から見て右にあったので東側にありました。
※平成１8年度は終了時間は午前８時10分でした。
※山森の口については、入場までが山森の口で、後半が山森であるようです。めくりにはありませんが、この表には載せておきます。
※神楽歌や唱行の節回しが独特で面白い。
※ほしゃにマイクが付けられており、舞いの解説もあるので観光客には割合わかりやすいと思う。
※受付では熊野鳴瀧神社のお守りや特製ミニチュア御弊なども販売されていた。
※夕飯をあてにしてバスで来られた観光客がおられたそうで、残念だった。ご神前を納めたのだから当然の権利のように考えられるのはちょっと…です。何人来るのかわからない人に食事を用意するのは大変なことです。かといって、事前に料金を振り込んでもらって受付した人のみ出しますとかいうのも変な話です。今年は本来深夜の夜食で出す分が先行して配布されました。夜の休憩が少ない中、舞い手さん達が連続して奉納され、大変そうでした。観光客のみなさま、しきたりの食事は基本的にあてにしないでご参加いただければ幸いです。

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